走ってきた爽ちゃんの頭を撫でた颯汰くんは、 「爽、兄ちゃん帰る準備してくるからちょっとお姉ちゃん達と待ってて?」 「あ……うん。」 そう言って、1人で部室に向かった。 「俺も帰る準備してくる。行くぞ、悠、叶多。」 後を追うように蓮次くん達も部室に向かった。 「1年生の絆は、深いな。」 勇大先輩がそう呟いた。 「ソウちゃん…うっ、ひっく…」 「え、さ、爽ちゃん?」 あたしの隣にいた爽ちゃんが、急にうずくまって泣き出してしまった。