「…まぁ、よく考えるよ。」
「何かあったら言えよ。遠慮なんかいらないからな。」
「監督…ありがとうございます!!」
「ありがとぉ、ございまぁす!!」
「笑い方も声がデカイのもそっくりだな。」
そう言って監督はふっ、と笑った。
「おい、お前等。飯食って20分くらいしたら練習始めるからな。」
「「はい‼︎」」
そう言うと監督は体育館を出て行った。
「颯汰、本当に爽ちゃんのこと大事なんだな。」
「うん、だって家族だもん。あたしだって、悠くんは大事な家族だよ?」
「うん、俺も。」
悠くんは颯汰くんと爽ちゃんを見て笑うと、あたしの頭を撫でた。
「もう、毎日何回あたしの頭を撫でれば気がすむの?」
「さぁ?」
笑う悠くんにつられてあたしも笑った。
「ねぇねぇ、ソウちゃん。後でサアにもバスケ教えてね‼︎」
「あぁ、たくさん教えてやる!!」
颯汰くんと爽ちゃんは本当に仲良しで、お互いがお互いを必要としてるのが見ていてよくわかる。


