隣のマネージャーさん。



「お帰りください。俺達、予選に向けて練習してるんで。」

勇大先輩がそう言うと、蓮次くんの手を振り払って颯汰くんのお母さんはまた大きな声で言った。

「あんた達には関係ないでしょ!?颯汰も爽も、帰るよ!!」
「やだぁー!!ソウちゃんと、みんなとここにいるもん!!」
「何でお母さんの言うことが聞けないわけ!?颯汰!!」

颯汰くんは爽ちゃんを抱き締めたままビクッ、と反応してからしばらく黙っていた。

「あんた達も、そこどきなさ……」
「俺…帰らねぇ。」
「はぁ?」
「俺も爽も、帰らねぇよ。先輩も言ってただろ?予選に向けて練習してるって…だから、帰って。」

颯汰くんが、お母さんを見ずにそう言った。