「信じらんないぃぃい」
きいい、と雛生は裾を振り回す。まぁまぁ、落ち着いて、明乎が取り成すと、落ち着いてなんかいられますか、とさらに声を大きくする。莉津も本当です、ありえません、と雛生に同意する。
雛生たちの向かう白徭宮は政務を行ったり、皇族の住居になっている紫風殿(シフウデン)の向こう、この宮の一番奥に位置する。
まるでひそむように、外部との接触をしない白官たち。朱色の巫女、という位がなくては知ることなど出来なかっただろう。
とうの昔に忘れ去られた禁術や曰く付きの呪具、そういったものを研究する、一癖も二癖もあるような所などとは。
白徭宮は、その名の通りの白い建物だ。壁には窓一つなく、中の様子は窺えない。
相変わらず、気味が悪いわねぇ。
門の前に立つと、左右に立つ門番、白い着物に身をつつみ、顔を隠した人に止められる。ここまで色のついたものを着ないのは白官以外あり得ない。
「待て」
「何用があってこの門を通ろうとするか」
何度か尋ねているのだから顔ぐらい覚えているだろうに、いつも門で止める。
ご丁寧なことね。
ため息を吐いた。
「銀様に召されました、雛生と申します」
「ああ、承っております」
そう言うと、やっと白官は門を開ける。
「中は全て銀様の物。失礼無きよう、」
一礼をし、雛生たちを入れるとそんなことを言ってまた門を閉めた。
失礼はどっちよ。
きいい、と雛生は裾を振り回す。まぁまぁ、落ち着いて、明乎が取り成すと、落ち着いてなんかいられますか、とさらに声を大きくする。莉津も本当です、ありえません、と雛生に同意する。
雛生たちの向かう白徭宮は政務を行ったり、皇族の住居になっている紫風殿(シフウデン)の向こう、この宮の一番奥に位置する。
まるでひそむように、外部との接触をしない白官たち。朱色の巫女、という位がなくては知ることなど出来なかっただろう。
とうの昔に忘れ去られた禁術や曰く付きの呪具、そういったものを研究する、一癖も二癖もあるような所などとは。
白徭宮は、その名の通りの白い建物だ。壁には窓一つなく、中の様子は窺えない。
相変わらず、気味が悪いわねぇ。
門の前に立つと、左右に立つ門番、白い着物に身をつつみ、顔を隠した人に止められる。ここまで色のついたものを着ないのは白官以外あり得ない。
「待て」
「何用があってこの門を通ろうとするか」
何度か尋ねているのだから顔ぐらい覚えているだろうに、いつも門で止める。
ご丁寧なことね。
ため息を吐いた。
「銀様に召されました、雛生と申します」
「ああ、承っております」
そう言うと、やっと白官は門を開ける。
「中は全て銀様の物。失礼無きよう、」
一礼をし、雛生たちを入れるとそんなことを言ってまた門を閉めた。
失礼はどっちよ。


