生温い、確かな雛生の居場所。でも、甘えるわけにはいかない。
「なにもわからず、後悔するのは嫌なの。私は、この国を私は私の目でみたい。見つめたい。だから、」
「なんで?緩やかな幸せがあるでしょう?おれは君とそこにいきたい。」
「知らないことは罪よ、わからないでは駄目なの。この国は可笑しいのよ、なぜ、手に入られるかもしれない幸せを手放そうとするの?手に入れられていると勘違いして、私たちは何も持ってはいないのよ。そうでしょう」
天神楽の、本体の大樹の幹は一番脆い。強く脆いその場所はこの世界を好きにできてしまうほどの力があるという。
だからこそ、狙われないように厳重に囲った。
そこにいけたなら、秘密が、この世の理がわかるのかもしれない、そして、見極めた上で破壊する。
これは雛生の胡兎への贖罪なのだ。
が、それには問題がある。鍵は帝である志臣が所有しているのだ。隠し場所など雛生が知るはずもなく。
「志臣、あなたなんで私と家族になりたいの?」
くっついて離れなれようとしない志臣に呆れながら雛生は聞いた。綺麗な眉がぴくりと持ち上がる。目を泳がせながら志臣がいった。
「好きだからね」
恥ずかしそうにけれど雛生には遠いその一言を息を吐くように言う。
こんな風に純粋な、優しい志臣が好きだと思う。
この想いが夫婦のそれと同じなのかはさておき。
「なにもわからず、後悔するのは嫌なの。私は、この国を私は私の目でみたい。見つめたい。だから、」
「なんで?緩やかな幸せがあるでしょう?おれは君とそこにいきたい。」
「知らないことは罪よ、わからないでは駄目なの。この国は可笑しいのよ、なぜ、手に入られるかもしれない幸せを手放そうとするの?手に入れられていると勘違いして、私たちは何も持ってはいないのよ。そうでしょう」
天神楽の、本体の大樹の幹は一番脆い。強く脆いその場所はこの世界を好きにできてしまうほどの力があるという。
だからこそ、狙われないように厳重に囲った。
そこにいけたなら、秘密が、この世の理がわかるのかもしれない、そして、見極めた上で破壊する。
これは雛生の胡兎への贖罪なのだ。
が、それには問題がある。鍵は帝である志臣が所有しているのだ。隠し場所など雛生が知るはずもなく。
「志臣、あなたなんで私と家族になりたいの?」
くっついて離れなれようとしない志臣に呆れながら雛生は聞いた。綺麗な眉がぴくりと持ち上がる。目を泳がせながら志臣がいった。
「好きだからね」
恥ずかしそうにけれど雛生には遠いその一言を息を吐くように言う。
こんな風に純粋な、優しい志臣が好きだと思う。
この想いが夫婦のそれと同じなのかはさておき。


