今度こそ君をーーー。

そこから、その人はアタシの所に毎日来てくれてて、守ってくれた。

アタシは自分の気持ちに気付いてた。

でも言えなかった。

何故なら、彼は見る限り、この辺りの人間じゃなかったから、

どうみても、身分が違いすぎた。

「そなた、名を何と言う」

「名など、妻にするものに聞くものですよ」

苦しい、好きだと言えたら良いのにと思ってた。

生まれて初めて、人を好きになった…。