「樹里?」


「ごめんね…、迷惑いっぱいかけてごめんね…私がしっかりしてないから…。」


「ばか。」


「え…?」


「そんなの承知の上で結婚してるっつの(笑)何のための夫婦だよ。迷惑かけるのなんて当たり前。それを一緒に乗り越えて行くのが夫婦だろ?」


「…ぐす」


「…なんで泣く?」


「隆太が優しい…(泣)」


「俺はいつでも優しいんだけど?」


「…ありがと//」


「ん。いいから、早く寝て、いっぱい寝て風邪治せ。」


「うん。」


ちゅ


「なっ//か、風邪移っちゃうよっ!」


「俺に移せよ、そんで早く樹里が良くなれ。」


「隆太っ…!」


そんな樹里の声なんて俺の耳には届かないほど、俺は夢中で樹里にキスした。