「あー、駄目駄目。全然駄目」
ガスマスクの集団の中から緊迫を引き裂くような声。女性はバッと振り返ると、信じられないような顔をしていた。
「リーチ・・・・様ッ!?」
リーチ様?誰だ?リーチという名前にも、聞き覚えがある。
「面白くないよ、君の殺し方はさ」
ガスマスクの人ごみをかき分けるようにして出てきた、一人の少年。ガスマスクで顔は隠れているが、声からしてわかった。そして少年はゆっくりとガスマスクを外す。
そして――――
「何をしている」
少年の首もとで鈍く光る鎌の刃。ゴトリ、とガスマスクが少年の手から離れ、スッと両手を上げる。少年はニコっと笑ったと思えば、不気味な笑みに変わる。
「えーっと、姉さんを探しに来た、って感じかな?」
「去れ、もしくは死ね」
「嫌だ♪」
返事を聞いた瞬間、少年を床にたたき落とす。が、首もとに鈍く光る刃は変わらない。今にも首を斬りそうな勢いだった。
「あのね?姉さん」
「僕ね」
「自主的にこんなことをしているんじゃないんだよ?」
「・・・・・ほざけ」
「だからね、姉さん?」
「僕を―――――助けて」
ガスマスクの集団の中から緊迫を引き裂くような声。女性はバッと振り返ると、信じられないような顔をしていた。
「リーチ・・・・様ッ!?」
リーチ様?誰だ?リーチという名前にも、聞き覚えがある。
「面白くないよ、君の殺し方はさ」
ガスマスクの人ごみをかき分けるようにして出てきた、一人の少年。ガスマスクで顔は隠れているが、声からしてわかった。そして少年はゆっくりとガスマスクを外す。
そして――――
「何をしている」
少年の首もとで鈍く光る鎌の刃。ゴトリ、とガスマスクが少年の手から離れ、スッと両手を上げる。少年はニコっと笑ったと思えば、不気味な笑みに変わる。
「えーっと、姉さんを探しに来た、って感じかな?」
「去れ、もしくは死ね」
「嫌だ♪」
返事を聞いた瞬間、少年を床にたたき落とす。が、首もとに鈍く光る刃は変わらない。今にも首を斬りそうな勢いだった。
「あのね?姉さん」
「僕ね」
「自主的にこんなことをしているんじゃないんだよ?」
「・・・・・ほざけ」
「だからね、姉さん?」
「僕を―――――助けて」

