手を繋ごう




辺りを見回しても、郁兄はいなかった。



ドクンっ!



心臓が、大きな脈を打った。




嫌な予感がした…。




ドクン、ドクン、ドクン…


胸が痛くなる程、心臓が脈打っていた。