「...え...」





慶太の方を向くと、真正面に慶太の顔があった。





私の顔と慶太の顔の距離は約10センチくらい。





慶太の綺麗に整った顔を前にして、胸の鼓動が一気に速くなる。






それから30秒間くらい、私達は見つめ合っていた。







「......あ、悪ぃ...」





すると、慶太がハッとして顔の距離を離す。






「う、ううん...」






私も思わず顔を背けた。





やだ...、顔は離れたのに...まだドキドキが止まらない...。







こんなの初めて...。