「...遅いなぁ」







私は一人、ポツンと音楽室で待っていた。






待っているのは...慶太。







まだ“慶太”と呼ぶのには少し抵抗があるけど...少しずつ慣れれば大丈夫だよね。







それより...





「はぁー...どうしよう...」






私はそう呟き、顔を伏せた。









今日の昼、言われた事。