次の日。 俺はボーッとしながら授業を聞いていた。 いや、正確には全然聞いていないんだが...。 まぁ、いつもつまんない授業なんか聞いてないんだけど、今日はいつもとは違う。 華恋の事が頭から離れない。 本当に俺...どうしちゃったんだろうな...。 「──...た!おい、慶太!」 「...え」 蓮人に名前を呼ばれて俺は我に返った。 蓮人は、幼なじみというやつで、俺が唯一親友といえる奴。 結構いい奴なんだよな。