このまま、華恋を家に帰さない方がいいよな。
今、華恋は物凄く傷ついている。
家に帰っても、家族から冷たくされるだけだろう。
だったら───......
「今日、泊まって行くか?」
俺は、華恋を抱きしめたまま聞いた。
それが一番いい方法なんだと思う。
華恋が嫌って言うなら、別にいいんだけどな。
俺、1人暮らしだから、自由だし。
すると、華恋は、俺の胸の中で小さく頷いた。
「...うん。泊まる...」
そして、今にも消えそうな小さい声で言った。
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