教室に戻ると、親友のなっちゃんがいた。

「何にやけてるのー?」

さっきの先生のことを考えていたんだけど、どうやら顔がにやけていたらしい…
「今、職員室に行ってきたんだけどめっちゃかっこいい先生がいたの!!」

興奮気味の私を落ち着かせてからなっちゃんはさっき起きた出来事を聞いてくれた。

「その先生、生徒指導部の奥村先生じゃん?舞、絶対好きでしょー」

「…そうかなぁ」

笑いながらごまかしたけど、私はもう気づいていた。
この日、先生を好きになった。