4分ほど前に愁也から来たメール。

「助けて… 今から俺ン家来て。
紗希がいないと、ヤバい…」

……何事⁉
私はもう一度メールを見直す。

行かなきゃいけない感じだよね…?
まぁ、遠くはないし…

玄関から外に向かう。

紗希「うわ、雨……」

傘出すのメンドーだし…

紗希「走れば3分…っ!」

私は土砂降りの夜道を、バシャバシャと走り出した。

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私は今、
馬鹿デカいマンションの前。
ココが愁也の家。
一人暮らしなのに、このデカさは必要なのか?とか毎回思う。

ピンポーン

とりあえず、インターホン。
で、こっからはお決まり。

愁也「さぁぁぁっきぃぃぃっっ‼」

バタン

開いたばかりのドアを勢い良く閉める私。

何秒たったか。恐る恐るドアを開ける。

そこには、おでこを赤くした愁也が立っていた。

愁也「急に…閉めんな…」

おでこを抑えてイテテ…と、愁也

紗希「ゴメン。でも、そっちも急に出てこないで。」

容赦ない返答。

愁也「まぁ、あがって。」

紗希「ん…おじゃましまぁす…」

玄関に靴を脱いで揃える。
前へと進んで行く愁也について行くといつも通りの片付いた部屋。

紗希「愁也…」

愁也「ん?何?」

ニコっと微笑む愁也にキュンッ…
とはならなかったが、遠慮がちにメールの意味を聞く。
すると…

愁也「そーそー! 明日テストなのに勉強全くしてないからさ、紗希がいたら頑張れるかと思って♡」

く、くだらねぇ…

愁也「しかもこのテスト、受験にも響くからヤバいし?」

はぁ…
自力でやれよ、とか思ってたその時。

ドンッ

愁也「でも、今はキューケイ♡」

部屋の隅にあるダブルベッドに押し倒される。

紗希「⁉‼??⁉‼」

訳のわからないまま、抵抗できないまま。

愁也「保健体育も重要だろ??」

紗希「⁉ …テストに、カンケー…ないぃ…」

…ゾクッ……

首やら、ほっぺやら、口やら……
甘いキス。

中3には思えないテクニック。

紗希「ぅ…ふぁ、ぁ…」

愁也「ふっ、かわいー♪」

だんだん、ハードルが…
あがってく。

甘いキスの中に割り込む…生暖かい…

紗希「や、やだぁっ」

やっとの抵抗。

だけど…

愁也「まだ始めたばっか。
これからなんだから、リラックス♪」

紗希「っ…⁉‼⁇‼⁉」




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