六角関係〜番外編〜






「あ、それなんだけど…。」






私は侑樹を紹介しようと、後ろを向く。






「お嬢様…?」





千代さんが不思議そうに言った。











「そこには、誰もいませんよ?」






「…え?」









足元を、ひゅう、っと風が吹き抜けた。