私は歩きながら聞いてみた。 「ねぇ、侑樹はなんで、あそこにいたの?」 「オレ、たいてい、この時間はいつもあの桜並木の所にいるんだよね。」 「いや、そうじゃなくて…なんで?」 侑樹が急に足を止めた。 えっ…? 「どうしたの?」 「いや…今、目の前にめっちゃでかい家があるんだけど…。表札に『泉』って書いてあるけど…なんかの間違えだよな。」 「その家ってレンガ作り?」 「そうだよ。」 私の家よ、それ。