足をさすっていると、その人が、腕を掴んで私を立たせてくれた。 「ごめん。驚かすつもりは、なかったんだけど。」 「…だれ?」 声がする方向に顔を向けて聞く。 その人は、それには答えずに言った。 「君、泉星羅じゃない?」 「え…そうだけど…。」 なんで知ってんの?