ダッシュで玄関に駆け込み、乱雑に靴を脱いで自分の部屋に閉じこもった。 親は共働きで、今日も深夜まで帰ってこない。 それに、私が起きる頃にまた出掛けて行ってしまうし、出張なんかもよくあるから私は実質この家に1人。 『なぁ、俺らそろそろ別れねぇ?』 ベッドを背もたれにして寄りかかり、彼氏の言葉を思い出した。 「あ…もう元カレなのか」