そう言われて座った席は、二人分座れるスペースごとに仕切りがついた机。
手元を照らすライトと、正面には小さいホワイトボードがあって、授業中に図や字が書けるようになっている。
「あれ…?」
イスに座ると、机の上に名札が置きっぱなしになっていた。
首に掛けられるタイプのもので、名前だけが書いてある。
【吉田 宙希】
ふりがながない…
なんて読むんだ?
「よしだ…ちゅ、ちゅうき…?」
「ひろき、です」
「っ!!」
男の人の声。
驚いて振り向いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…