マシュマロウル


「伶君だよね? おーい、おーい」

千尋は俺の目の前で手を上下に降る。

「何ぼけっとしてんの?隣…座るよ?」


彼女が座った瞬間花の匂い?が俺を包み込む。


やっぱり綺麗。
撮影前からずっと好きだった。


“澤木千尋”って聞くだけで振り返ってるし。
学校の澤木千尋も気になってる。


彼女も千尋と同じ匂いがした。
何か引っかかる…。


「も、ちょっと降りるよ!」
俺は千尋に無理やりバスから降ろされた。

「ちょ、ここじゃないよな…。」
俺が向かっていたのは、テレビ局。

ここは…“love Peace”って言うブランドの本店。
千尋は俺と手を繋ぎ中に入っていった。


「…?」

「…、仕事よ仕事!!
撮影場所がここなの。」

「…。」

「手繋ぐの慣れないといけないの!
だって初めてなんだもん…デート。」

千尋の手を繋ぐ力が強くなる。  
顔を真っ赤にして少し強気に物事を言う彼女の姿が無性に可愛らしく思えた。

「あと、伶君の好みの服選ぶの!」

伶君って!
名前呼ばれる度心拍数が速まるんだけど!

どんだけ心臓があっても足りねー_| ̄|○
なんか俺女みたい…。