マシュマロウル

「えっ?」

は?とでも言うように新島優華が伶君を見つめる。

「お前なんて、名前だっけ?
あ、俺に昨日告ったじゃん?
えっと何だっけ?
えっと…“私あなたの事が好きなんです!付き合って下さいっっ!!”だっけ?」

新島優華が顔を真っ赤にする。
その子分が、
「“新島優華”ですっっ!!」と言った。

そして早足で準備室から出て行く。

「ありがとうございましたぁーでわ、失礼しましたぁー。」

私もその後を続くように出て行こうとした。
ぐいっと引っ張られ、再び暗い準備室に引き込まれる。

「ふぇ?」
後ろから、クスッという声が聞こえた。

「今、“ふぇ?”って言ってたよね?
クスっ、てかさ、助けてあげたのにありがとうだけ?」

うっ…。
私の事を子犬のような目で見つめる。
そんな目で見ないでよぉーー(*_*)

「いい匂い。
顔見なければいけるのにー。」
私の事を後ろから、ぎゅっとする。

顔を見なければって…。

「離してよ。」
「嫌だ。」
「離して。」
「いーーーや」
「離せ」
「聞こえなぁーい」

「離してよぉーー」
私は手足をぶらぶらする。
さっき殴られたところが痛む。
「やだ、どうせ離したら逃げるでしょ?」
私の事を抱きしめる手に力が入る。