マシュマロウル

教室に入ると同時に上から水がふってきた。

そんな様子を見てアハハと笑う人達。
さっき上靴に画鋲がはいってたし。

なんて古典的ないじめ。
「ねぇ、不細工ちょっとおいで?
タオルかしてあげる。」

クラスのボス新島優華«ニイジマユウカ»
とその子分達が私の手を掴む。

そして、私が連れて行かれた先は理科準備室。
そこに放りこまれる。

「イタッ!」
私はそう、小さく叫ぶ。

「てか、調子乗りすぎ。伶様の隣だからって調子のんなよ!!」
そう言い、1人が私を殴る。
それに続くようにしてどんどん手が増えていく。

「うっ…。うっ…うっ!」
見えないところを殴る女子達。
痛いよ。
今日の撮影どうすればいいの?

「あーも、人がせっかく寝てたのに何なの?あーイジメ?」

壁のように積まれていたダンボールの奥から
人の声がした。

誰?

そして、ドンドンと私の胸、お腹を殴っていた手が止まった。

「伶様っ!!!
おはようございます!」

新島優華が一歩前に出てお辞儀をする。
それに続き子分達も一礼をした。

伶君?
何でこんな所に居るの?

「あー、めんどくさ。
俺、人のことイジメたりする人が一番嫌いなんだけど。
だから、断る。」