そんなあなたは先生でした…(上)



瞼を開ける。

まばたきをする。


「礼さん起きた?」

「あれ?」


あ、夢か……。


「教室で倒れてたから運んできちやった」


だから、
車か。


「倒れてたんですか?」

「うん」

「ありがとうございます」

「どうしたの?
何かあった?」

「………」


先生は、黙ってるあたしを撫でた。


落ち着くなぁー…。