「これ、神田にやられたの?」 「?」 陽は胸元を見ている。 そういえば噛みつかれたような気もする。 「歯形みたいな痕ついてる。 痛かったでしょ?」 あたしはコクンと頷く。 すると、そこに陽は唇を落とす。 「陽?」 「神田から触られた記憶なんて 飛ばしてあげるから」 あたしの唇にも唇を落とす。 あたしはそのキスで何も考えられなくなる。