「俺は荒れすぎて、 親から見放されてしまって。 転校を繰り返して。 ある学校に転校したときに陽さんに出会ったんすよね。 それで、話してたら意気投合みたいな。 で、悩みを打ち明けたら養子に来いって言われて。 それで、今日に至ります。 あ、俺は佐伯 奏(さえき そう)ね 元々の名字は楢崎 奏(ならさき そう)っていうけど嫌な過去だから捨てたんだ」 奏さん、 だから先生のこと“陽さん”って呼んでるんだ。 恩人だから。