「あたしは、…… ってか、自己紹介すらしてなかったね。 あたしは森 麗華(もり れいか)。 あたしの場合は礼ちゃんの逆パターンかな? お父さんに捨てられちゃったんだよね。 あははっ笑 それも、道に。 それでさぁ、このまま死ぬのかなーって思ってたら、なんと助け舟がきてさ。 それが会長ってわけよ」 麗華さんは笑いながら話したけど、 本当は辛そうで。 肩と指が震えてた。