“もしもしー?”
「何?」
“あれ?もしかして最中だったぁ?”
「違うからっ、で何?」
麗華さんの高い声が聞こえる。
“あ、そうそう。
今日の文化祭の特別賞として2泊3日の宿泊券2名様限定っていう京都への旅行券もらってさぁ”
「おー、良かったじゃんか」
何やら良いことらしい。
麗華さんのキャピキャピした声がする。
“んでね、今電車なの♡”
「はぁ?」
“だからー、今電車に乗って旅行に行くの!!!”
「は、ちょっと……」
“もう少しで発車するから電源切んなきゃ!!”
「ちょっと、」
“まぁ、あたしたちからのささやかなプレゼントとして、ね?
礼ちゃんと2人でね。
恭哉にはもう言ってあるから~、じゃぁ”
「あ、おいっ!!!」
プープープー…
ナニガアッタノ?

