陽side
礼を待たせている教室に急ぐ。
ドアを開けると、
腰掛けて窓から花火を見ている礼がいた。
花火の光が反射して礼も光って見える。
その横顔は美しくて、
儚くて、いつもとは違う艶美な姿をしていた。
「礼」
呼ぶと振り返ってこっちを見て微笑んだ。
可愛らしくて、
すごく愛おしい。
でもこの気持ちは礼は知らない。
一つ一つの動作にドキドキしてる俺の鼓動も、この想いもわからないだろう。
「なーに?」
ぼーっと礼を見て惚けていたい。
「あ、ごめんごめん。
一緒に見たくて」
「あたしも…」
隣に行って、俺も腰掛ける。

