そんなあなたは先生でした…(上)


「礼、抱きしめても大丈夫?」

「え?」


あたしは泣きそうになってる顔を上げて陽を見た。


「俺のこと怖かったら無理しないで。
抱き締めても平気?」


そんなの、


「抱き締めてほしい…」


決まってるじゃん。


陽の逞しい腕が身体に回る。


「あたし汚くない?
あたしにもう触れたくないでしょ?」


思ってることがつい口に出た。


陽の顔が怖くて見れないよ……。



「んなわけないでしょ。
礼はまだ誰のものでもないし、もしも最後までされてても俺のものでしょ?」



あたしは顔をあげる。


陽は涙を拭き取ってくれた。


「本当に?
あたしのこと嫌いになってない?」

「なってないよ。
礼のこと大好きだよ……」

「あたしも大好き…」

二人で笑い合う。