そんなあなたは先生でした…(上)


「あたしね、今までもちろんそんなこと言われたことなかったの。
だって、ありえないでしょ?
王女様って…」


まだ笑っている。

「普通は言われないですよ」

「そうよね、だからなのかな?
変なやついるなぁって気になっちゃってね。そしたらいつの間にか好きになっててびっくり」

「そうなんですか!?」

あたしは身を乗り出して聞いてしまった。


「そうよ。
それで、ここに来て初めて“家族”の温かさに触れたの。
礼ちゃんが来たときは本当に嬉しかった。妹みたいで、可愛いくて仕方ないわ」


麗華さんはあたしのほっぺをすりすりしている。


「礼ちゃん、これからもよろしくね。
あたしはずっと礼ちゃんの味方よ。
もし陽に何か言われたらあたしに言ってね、叱りつけてやるから!!!」


味方……


心に響いた。


こんなあたしを味方してくれてる。

あたしを思いやってくれる。


さっきまですりすりされていた頬に涙がこぼれた。