「あたしね、今までもちろんそんなこと言われたことなかったの。
だって、ありえないでしょ?
王女様って…」
まだ笑っている。
「普通は言われないですよ」
「そうよね、だからなのかな?
変なやついるなぁって気になっちゃってね。そしたらいつの間にか好きになっててびっくり」
「そうなんですか!?」
あたしは身を乗り出して聞いてしまった。
「そうよ。
それで、ここに来て初めて“家族”の温かさに触れたの。
礼ちゃんが来たときは本当に嬉しかった。妹みたいで、可愛いくて仕方ないわ」
麗華さんはあたしのほっぺをすりすりしている。
「礼ちゃん、これからもよろしくね。
あたしはずっと礼ちゃんの味方よ。
もし陽に何か言われたらあたしに言ってね、叱りつけてやるから!!!」
味方……
心に響いた。
こんなあたしを味方してくれてる。
あたしを思いやってくれる。
さっきまですりすりされていた頬に涙がこぼれた。

