礼side
「礼ちゃん、今日はよろしくね」
麗華さんは優しく微笑んだ。
「はい、ありがとうございます」
眠ろうと目を瞑っても全然寝れない。
せっかくベッドをあたしのために掃除してくれたのに……。
「礼ちゃん、寝れない?」
「すみません、起こしてしまいましたか?」
「ううん、大丈夫。
どうした?
怖い?」
麗華さんはあたしの頭を撫でる。
「麗華さんと一緒だから怖くはないんですけど……」
「わぁ、嬉しいなぁ♡」
ギュッと抱き締められた。
「く、苦しい…」
「あ、ごめんね。
あたしね、いつも“怖い”って言われるの」
「え、どうしてですか?」
こんなに優しいのに。
「あたしって見た目怖くない?
よく怖いって言われて遠ざかれることが多くてさぁ~」
「怖くないです!
美人です、見た目最高に素晴らしいです!」
だって、細いし長いし出てるところはちゃんとあるし、それに何より笑顔がひまわりみたいに明るい。
「ふふっ、奏みたいだわ」
「あたしですか!?」
「うん、奏はね、あたしを見て一番最初に言った言葉が“俺の王女様光臨”なのよ」
な、なんてキザでお馬鹿ちゃんな……
「馬鹿でしょ?」
「はい」
あ、言っちゃった。
麗華さんは爆笑している。
あたしもつられて笑う。

