そんなあなたは先生でした…(上)


礼side


「礼ちゃん、今日はよろしくね」

麗華さんは優しく微笑んだ。

「はい、ありがとうございます」


眠ろうと目を瞑っても全然寝れない。


せっかくベッドをあたしのために掃除してくれたのに……。


「礼ちゃん、寝れない?」

「すみません、起こしてしまいましたか?」

「ううん、大丈夫。
どうした?
怖い?」


麗華さんはあたしの頭を撫でる。


「麗華さんと一緒だから怖くはないんですけど……」

「わぁ、嬉しいなぁ♡」

ギュッと抱き締められた。


「く、苦しい…」

「あ、ごめんね。
あたしね、いつも“怖い”って言われるの」

「え、どうしてですか?」


こんなに優しいのに。


「あたしって見た目怖くない?
よく怖いって言われて遠ざかれることが多くてさぁ~」

「怖くないです!
美人です、見た目最高に素晴らしいです!」

だって、細いし長いし出てるところはちゃんとあるし、それに何より笑顔がひまわりみたいに明るい。

「ふふっ、奏みたいだわ」

「あたしですか!?」

「うん、奏はね、あたしを見て一番最初に言った言葉が“俺の王女様光臨”なのよ」


な、なんてキザでお馬鹿ちゃんな……


「馬鹿でしょ?」

「はい」

あ、言っちゃった。


麗華さんは爆笑している。


あたしもつられて笑う。