寝る準備をして、横になったが全く眠れない。
「なぁ、寝たか?」
恭哉も同じらしい。
「いや、全然寝れなくて困ってる」
「佐伯って、礼の前と学校と闘ってるときとみんなの前、全部違うよな」
「そうか?」
初めて言われたな。
「俺は今まで殻に籠もっててさ、自分を隠してたっつーか、自分を見失ってた。
でも、黒澤の前では“自分らしく”いれた。不思議だよな?」
恭哉は少し笑って言う。
「あいつすごいよな。
黒澤には感謝でいっぱいだわ。
あと、、お前にも。
……助けてくれてありがとうございました、先生」
最後の方は涙声になっていた。
「ふっ、どう致しまして。
恭哉はこれからどうすんの?」
俺の質問に沈黙が続く。
「わかんねぇ、さ迷う予定」
そう答えた。
「恭哉」
「ん?」
「一緒に暮らさないか?」

