そんなあなたは先生でした…(上)


寝る準備をして、横になったが全く眠れない。


「なぁ、寝たか?」

恭哉も同じらしい。

「いや、全然寝れなくて困ってる」

「佐伯って、礼の前と学校と闘ってるときとみんなの前、全部違うよな」

「そうか?」

初めて言われたな。

「俺は今まで殻に籠もっててさ、自分を隠してたっつーか、自分を見失ってた。
でも、黒澤の前では“自分らしく”いれた。不思議だよな?」

恭哉は少し笑って言う。

「あいつすごいよな。
黒澤には感謝でいっぱいだわ。
あと、、お前にも。
……助けてくれてありがとうございました、先生」


最後の方は涙声になっていた。


「ふっ、どう致しまして。
恭哉はこれからどうすんの?」

俺の質問に沈黙が続く。


「わかんねぇ、さ迷う予定」

そう答えた。


「恭哉」

「ん?」



「一緒に暮らさないか?」