「言えないことなのか?」
恭哉は黙って頷く。
気になるだろうが。
「………どうしてもか?」
粘り強く聞く。
「お前、たぶん聞いたら会長殺すと思うよ?」
冗談のように本気の声で言う。
「そうか、そんなにか…。
礼はそれわかってるのか?」
「……たぶんな。
一番嫌なことされたかもな」
一番嫌なこと、か。
キス?
胸見られたこと?
身体触られたこと?
俺は目を上にし頭の中で何個か挙げていく。
「知りたい?」
「でも教えてくれないんだろ?」
「約束してくれるならいいけど」
「約束?」
恭哉は
1、会長に手を出さない
2、礼を責めない
3、自分を責めない
4、礼を嫌いにならない
この4つを条件に出してきた。

