そんなあなたは先生でした…(上)


「言えないことなのか?」

恭哉は黙って頷く。



気になるだろうが。


「………どうしてもか?」

粘り強く聞く。

「お前、たぶん聞いたら会長殺すと思うよ?」


冗談のように本気の声で言う。


「そうか、そんなにか…。
礼はそれわかってるのか?」


「……たぶんな。
一番嫌なことされたかもな」


一番嫌なこと、か。



キス?

胸見られたこと?

身体触られたこと?



俺は目を上にし頭の中で何個か挙げていく。


「知りたい?」


「でも教えてくれないんだろ?」


「約束してくれるならいいけど」


「約束?」


恭哉は
1、会長に手を出さない
2、礼を責めない
3、自分を責めない
4、礼を嫌いにならない


この4つを条件に出してきた。