陽side
顔が青ざめるのがわかる。
急いで帰る支度をして車に乗り込む。
そして、麗華たちの店に電話をかけた。
“もしもし?”
「佐伯陽だ、麗華に代わって」
“麗華さーん?”
店の従業員が麗華を呼ぶ。
早く、早く……
“代わったけど何?”
「大変だ、礼が神田組に連れ去られた!!!」
“え、どういうこと!?”
麗華はいきなりのことで非常に驚いている。
「いいか、聞いてくれ。
城之内恭哉は神田組の雇われだった。
しかし、礼に惚れ神田組を裏切った。
礼は城之内の家を訪れた。
そこで神田組のやつらに攫われたようだ」
俺は簡単に説明をした。
“それで、場所は?”
「場所は神田組の縄張りと言われたが範囲が広すぎる。
それに吉村さんは礼たちとは一緒じゃないようだ。」
“吉村さんはどこ?”
「たぶん、城之内の家。
あいつ一人暮らしなはずだ」
“どこよ、それ!?”
「わかんねぇ。まず麗華は家に戻ってくれ。もしかしたら吉村さんが調べた形跡がありかもしれない。わかったら2人ぐらい連れて吉村さんを探しに行ってくれ。絶対に俺に連絡すること。あと、お前は女なんだから無茶しすぎんなよ」
“OK、わかった。
奏に代わるね”
「あぁ、頼んだ」
麗華はこういう時、無茶をして派手にやらかしてくれた時があった。
あの時みたいになるのは困る。

