「止めて、止めて下さい!」
あたしは涙を流しながら叫ぶ。
城之内くんからあたしの方へと目線が移る。
「なんだよ?
庇うのかよ、こんなやつのことを!!!
コイツは、お前に盗聴器仕掛けたやつだぞ!?」
「盗聴器?」
「そうさ。
お前と佐伯の会話を録音して、コイツはそれを全部消して渡しやがった」
城之内くんは黙っている。
「それでもこの男を庇うのか!!!」
城之内くんに目線を移して再度殴る。
信じられない。
でも、
「く、ろさ、わ……、俺のことは……ほっと、け、、グフゥッッ…」
確かに、ほっとけばあたしに危害はないかもしれない。
でも、城之内くんは録音したやつを消してくれた。
今もあたしのために、
闘ってくれてる。
そんな優しい城之内くんを
「………けない、ほっとけないよ!!!」
「や、め……ろ………」
「だって、城之内くんが消してくれなかったらあたしと陽は、、、あたしは城之内くんを助ける!!!」
神田毅の手が止まった。
城之内くんは血を流している。
「ふぅーん、お前庇うんだ?」
「あたしは城之内くんに感謝してるから……、だからっ!」
怖いけど、
きっともう少しで陽が助けに来てくれる。
だってあたしのヒーローだもん。
このままじゃ城之内くんが死んじゃう……。
覚悟を決めて歯を食いしばる。
~♪
ケータイが鳴った。

