そんなあなたは先生でした…(上)


「止めて、止めて下さい!」


あたしは涙を流しながら叫ぶ。


城之内くんからあたしの方へと目線が移る。


「なんだよ?
庇うのかよ、こんなやつのことを!!!
コイツは、お前に盗聴器仕掛けたやつだぞ!?」

「盗聴器?」

「そうさ。
お前と佐伯の会話を録音して、コイツはそれを全部消して渡しやがった」


城之内くんは黙っている。


「それでもこの男を庇うのか!!!」


城之内くんに目線を移して再度殴る。


信じられない。

でも、

「く、ろさ、わ……、俺のことは……ほっと、け、、グフゥッッ…」


確かに、ほっとけばあたしに危害はないかもしれない。

でも、城之内くんは録音したやつを消してくれた。

今もあたしのために、

闘ってくれてる。


そんな優しい城之内くんを


「………けない、ほっとけないよ!!!」


「や、め……ろ………」

「だって、城之内くんが消してくれなかったらあたしと陽は、、、あたしは城之内くんを助ける!!!」


神田毅の手が止まった。

城之内くんは血を流している。


「ふぅーん、お前庇うんだ?」

「あたしは城之内くんに感謝してるから……、だからっ!」


怖いけど、

きっともう少しで陽が助けに来てくれる。


だってあたしのヒーローだもん。


このままじゃ城之内くんが死んじゃう……。



覚悟を決めて歯を食いしばる。



~♪


ケータイが鳴った。