そんなあなたは先生でした…(上)


礼side


「おい、大丈夫か?
黒澤、黒澤!!」

「んー……」

誰かから呼ばれてる。



目をうっすら開けると、

見たことのない風景があった。


グッ……


動けない…


腕と脚が縄で縛られていた。


「黒澤、大丈夫か?」

隣であたしと同じく縄で縛られている城之内くんがいた。


「うん。
ここはどこ?」


「たぶん、神田組の縄張りのどっか」

「え、あたし達捕まったの!?」

「そうらしい……」

「吉村さんは?」

「わかんねぇ、俺もお前もなんかやられて意識ぶっ飛ばされたみたいだ」

「……そっか」

怖いな。


早く来て、陽……



「大丈夫だ、絶対お前を守る。
縄さえ解ければあいつらに勝てるのに」


城之内くんは縄をこすっている。


コツン、コツン、………



「お目覚めかな、お嬢さん。
あと裏切りの恭哉くん?」



黒いスーツにサングラスをかけた40代ぐらいの男の人と、周りにたくさんの同じような格好をした人が集まった。