そんなあなたは先生でした…(上)


手紙のシーンが終わったのに、

三浦さんの声が掛からない。

というより、
みんな反応がない。


そんなに下手だったのかしら?

「あ、あのぉー…」

あたしが申し訳なく声を出すと、

『カ、カットォォォ!!!!!
礼ちゃんと佐伯先生、息ピッタリじゃないっっ!!!』

これまた何故か拍手が起こる。

そしてまたまた何故か城之内くんから睨まれた。


ヒェッ……


『素晴らしかったわ、もぅっっっ!!!
何、あの切なげな表情。
あの好きで堪らないといった甘い儚げな表情。
愛、それは恋、
恋、それは愛……』


ミュージカルのように身振り手振りをしながら言う三浦さん。