手紙のシーンが終わったのに、
三浦さんの声が掛からない。
というより、
みんな反応がない。
そんなに下手だったのかしら?
「あ、あのぉー…」
あたしが申し訳なく声を出すと、
『カ、カットォォォ!!!!!
礼ちゃんと佐伯先生、息ピッタリじゃないっっ!!!』
これまた何故か拍手が起こる。
そしてまたまた何故か城之内くんから睨まれた。
ヒェッ……
『素晴らしかったわ、もぅっっっ!!!
何、あの切なげな表情。
あの好きで堪らないといった甘い儚げな表情。
愛、それは恋、
恋、それは愛……』
ミュージカルのように身振り手振りをしながら言う三浦さん。

