「あ、大丈夫です…」
「そう?
じゃぁ、本題に入るね。
あ、その前に俺から言わなきゃいけないか」
先生、“俺”って使うんですね。
いつもは、“僕”なのに。
「礼さん、あのね。
俺は教師でもあるけど……、佐伯組っていうグループの頭なんだ。
んー…、ヤクザって大きく2つのパターンがあって。
1つは、町を荒らすヤクザ。
2つめは、1つめのヤクザを懲らしめるヤクザ。
俺らの佐伯組は2つめのヤクザ。
ここまで、理解できる?」
「あ、はい…」
「それで、俺が佐伯組の若頭っていうことは内緒のことなんだ。
だから、礼さんも内緒にしてくれる?」
先生はあたしの唇に人差し指を置き、シーっと言った。
「……//////
わかりました…///」
「いい子、いい子♪」
あたしの頭を撫でる。
暫くこんな風に撫でてもらったことがないなぁ……。
「それで……
次は礼さんの話を聞かせてほしいんだけど…」
「わかりました。
とりあえず、この腕を離してくれませんか?///」
そう言うと、先生はやんわりと腕を離した。

