部屋に行くと礼は机に向かって 勉強していた。 俺は後ろから礼を抱き締めた。 「あーや」 「わっ、陽!?」 ビックリしたようで声が裏返ってる。 「礼、勉強中?」 「うーん、でも集中してなかったかもしれないので大丈夫ですよ?」 「……そっか。 礼、こっち向いて?」 礼は言われた通りに振り返った。 ちょっと上を向いてる感じの上目づかいが可愛くて唇を重ねた。 「ンッ…」 歪めてるこの顔が見たくて、 自分に心を開いてることが自覚できるから。