「ねぇ、 黒澤さんて佐伯先生が好きなの?」 唐突に聞かれてびっくりした。 「な、なんで?」 あたしはできるだけ落ち着いて、 バレないように、バレないように……。 「昨日の国語で、ずっと見てたよね? 黒板じゃなくて…… 佐伯先生を……」 な、なんで知ってるの? 頭の中はパニック状態。 「そ、そうかな?」 どもってしまった。 「うん、 恋してる瞳だったよ?」 城之内くんはあたしの顔を覗き込むようにみながら言った。 ドクンッ… 「佐伯先生さぁ、、」 なに!? 何て言うの!?