でも、あたしは言葉が出なくて。 涙が出るばかりで。 「礼さん、落ち着いて。 ね? 誰かと一緒?」 あたしは首を横に振る。 先生と奏さんは顔を見合わせている。 「陽さん、もしかして…… この子、家出なんじゃないっすか?」 「え……」 「とりあえず、家に行きましょう」 「あぁ。 車頼んでくれるか?」 「わかりやした!」 その後、一代の車が留まった。