そんなあなたは先生でした…(上)


でも、あたしは言葉が出なくて。
涙が出るばかりで。



「礼さん、落ち着いて。
ね?
誰かと一緒?」


あたしは首を横に振る。

先生と奏さんは顔を見合わせている。


「陽さん、もしかして……
この子、家出なんじゃないっすか?」

「え……」

「とりあえず、家に行きましょう」

「あぁ。
車頼んでくれるか?」

「わかりやした!」



その後、一代の車が留まった。