そんなあなたは先生でした…(上)


「礼さん、良かったね」

「えっ?笑」

さっきまでの笑顔とはちがう笑顔をあたしに向ける先生。

「お母さんと話が通って良かったね」

「あ、その件に関しては本当にありがとうございました」

あたしは頭を下げて
お礼の言葉を言った。

「礼さんが頑張ったからでしょ?
お母さんを思い続けたがらだよ」

「でも、先生や麗華さん、奏さんがいたからできたことです」


あたしは心から感謝で一杯だ。