「礼さん、良かったね」 「えっ?笑」 さっきまでの笑顔とはちがう笑顔をあたしに向ける先生。 「お母さんと話が通って良かったね」 「あ、その件に関しては本当にありがとうございました」 あたしは頭を下げて お礼の言葉を言った。 「礼さんが頑張ったからでしょ? お母さんを思い続けたがらだよ」 「でも、先生や麗華さん、奏さんがいたからできたことです」 あたしは心から感謝で一杯だ。