そんなあなたは先生でした…(上)


「黙ってるところを見ると、
あるのね?」


「……はい。
先生を見るとドキドキしたり苦しくなったり、心が温かくなったり、醜い自分がいたり……」

奏さんはハンドルを握って爆笑をし始めた。

「礼ちゃん、それよっ!
それは、典型的な恋の症状よ!!」

「えっ!?」

「うふふっ♥」

麗華さんまで笑い始めた。




でも、

わかった。



あたし、先生が好きなんだ……。