「普通、好きな女じゃなかったら
自分の身をここまでして助けないんじゃねぇ?」

「奏さん?」

奏さんはハンドルを握ったまま言った。

「俺は、麗華が助けてって言ったら、麗華の元にすっ飛んで行って、身が滅びても守り通してやりたいって思うけど?」

「奏っ///」

いくら麗華さんでも照れるようだ。


「ふふふっ」

あたしは自然と笑が零れた。