いた……く、ない? 「女の子に手を上げないでくれるかな?」 その人が庇ってくれたみたいで、あたしは危機一髪助かった。 あたしはお礼をしようと顔を上げたら、そこにいたのは…… 「陽先生!?」 「佐伯陽!?」 ヤクザ男と被った声。 「……礼さん!?」 「…はい、」 そう、 ヒーローは先生でした。