私だけの王子サマ。


「はぁ…。また可愛いげないこと言っちゃった」

こうやって言い争いをした後、咲音はいつもため息をつく。


「…どうしたら蓮に可愛いって思われるのかな…」

「大丈夫。咲音は十分可愛いから」


好きな人のために可愛くなるよう努力しているの、私は知ってる。



「うー…。ありがとう亜依」