私だけの王子サマ。


「うん!咲音は…どうだった?」

“ん”とくじを私に見せながら

「残念ながら隣は無理だったけど蓮の後ろ席獲得♪」

…うれしそうな顔。

「ちぇ、なんだ咲音。お前俺の後ろかよー」


黒板に書かれてある“高倉”の後ろに書かれた“春野”の文字を見て高倉くんが言った。