私だけの王子サマ。


「はいはーい!…ね、亜依。蓮と隣になったりしないかな〜」

…私も、新谷くんと隣の席になれますように。


それぞれの願いを込めながら二人一緒にくじを引く。


「…あ」

番号は…新谷くんの隣の席だった。


「すごーい!やったじゃん亜依!」


ぼそっと私に耳打ちをする。