軽くパニックの恵を美保がなだめ、さっそく事情聴取が始まる。
「どうして好きになったの?恵、あいつとぶつかってばっかだったじゃん」
そう、恵と小宮は、計画を立てている時、意見が合わなくて口げんかばかりしていた。
あたしも、何がどうなって恵が小宮を好きになったのか、疑問ばかり。
「うん…最初は、むかついてたんだけど、いつの間にか…。気になって仕方なくて、気付いたらいつも見てたって感じ…」
恵は恥ずかしそうに両頬を手で押さえた。
「あいつ、あたしの意見に文句言いながらも、結局は合わせてくれるんだもん。実は優しいんだよねぇ」
そう言って、ふにゃっと笑う恵は、とてもかわいい。
普段は、落ち着いていてお姉さん的存在の恵に、恋が魔法をかけたみたいだ。
「恵かわいい!応援するよ!」
思わず恵の手を取り、ぎゅっと握る。
「ありがとー!」
恵は泣き笑いみたいな顔で、握った手をぶんぶんと振る。
幸い、修学旅行中は、自由行動の時間以外でも、グループ行動が基本。
きっと今までよりも仲良くなれるはず。



